“熱気(ねつけ)” の例文
旧字:熱氣
そういう時、自分の身なりの見すぼらしさや、ちょこちょこと動く自分の姿の下劣な浅ましさを考えただけで、わたしは心臓に痙攣的な痛みを覚え、背中に熱気(ねつけ)を感じるのであった。
路の二丁も担いで来ると、雪を欺く霜の朝でも、汗が満身に流れる。鼻息は暴風(あらし)の如く、心臓は早鐘をたゝく様に、脊髄(せきずい)から後頭部にかけ強直症(きょうちょくしょう)にかゝった様に一種異様の熱気(ねつけ)がさす。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)