熊造くまぞう)” の例文
家主の名は熊造くまぞうといった。固ぶとりに肥った小がらなからだつきで、ひげだらけの顔にするどい眼つきをしているが、近所じゅうへ響くようなこえで日和のあいさつなどをする男だった。
日本婦道記:箭竹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)