焼爛やけただ)” の例文
汽車は鉄橋にかかり、常盤橋ときわばしが見えて来た。焼爛やけただれた岸をめぐって、黒焦の巨木は天を引掻ひっかこうとしているし、てしもない燃えがらのかたまり蜿蜒えんえんと起伏している。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)