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無頓著
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むとんじゃく
ふりがな文庫
“
無頓著
(
むとんじゃく
)” の例文
そんなはげしい光線の直射するのにも
無頓著
(
むとんじゃく
)
のように、その空地のやや小高いところを選ぶと、
三脚台
(
さんきゃくだい
)
を
据
(
す
)
えて、その上へ腰かけ
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
日本人は古く鶏を
畜
(
か
)
い、殊に柳田氏が言われた通り、奥羽に鶏を崇拝した痕跡多きに、その直隣りのアイヌ人がかくまで鶏に
無頓著
(
むとんじゃく
)
だったは奇態だが
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その時分わたしは、彼等が何のために
毎年
(
まいねん
)
芝居を催すか、ということについて一向
無頓著
(
むとんじゃく
)
であったが、今考えてみると、あれはたぶん
春祭
(
はるまつり
)
で
里神楽
(
さとかぐら
)
(
社戯
(
ツエシー
)
)であったのだ。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
こういう私たちの日頃の有様を御覧になっても、あの方は一向
無頓著
(
むとんじゃく
)
そうに、たまにお
出
(
いで
)
になったかと思うと、又すぐお帰りになって往かれた。
かげろうの日記
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
白い毛の外套に身を包んで、並んで歩いている彼女よりも背の低い夫には
無頓著
(
むとんじゃく
)
そうに、考え事でもしているように、真直を見たままで足早に歩いていた。
菜穂子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
圭介達はしかし彼女には殆ど
無頓著
(
むとんじゃく
)
のように、昔の知人だの
瑣末
(
さまつ
)
な日々の経済だのの話に時間を
潰
(
つぶ
)
していた。
菜穂子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
そしていつも話の圏外に置きざりにされている菜穂子には殆ど
無頓著
(
むとんじゃく
)
そうに見えたが、圭介の母は女だけに、そう云う菜穂子の落ち著かない様子に何時までも気づかないでいるような事はなかった。
菜穂子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
頓
常用漢字
中学
部首:⾴
13画
著
常用漢字
小6
部首:⾋
11画
“無頓”で始まる語句
無頓着