“むとんじゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無頓着94.6%
無頓著5.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無頓着むとんじゃくな者には勝手にその網の目をくぐらせるが、疑い深い者、用心深い者、聡明そうめいな者にたいしては、なかなか取り逃がすまいとする。
そうして床の上ってくるのを防ぎとめたいつもりだったけれど、床はそんなことに無頓着むとんじゃくのように、ジリジリと上ってくるのであった。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その時分わたしは、彼等が何のために毎年まいねん芝居を催すか、ということについて一向無頓著むとんじゃくであったが、今考えてみると、あれはたぶん春祭はるまつり里神楽さとかぐら社戯ツエシー)であったのだ。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
こういう私たちの日頃の有様を御覧になっても、あの方は一向無頓著むとんじゃくそうに、たまにおいでになったかと思うと、又すぐお帰りになって往かれた。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)