炭油タアル)” の例文
鉄板に炭油タアルを塗ったり、短艇甲板ボウト・デッキ庫布カヴアを修繕したり甲板積みに針金ラインを掛けたりするのにも手伝わなければならなかった。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
この見物席の根、つまり実際の闘牛庭レドンデルとの境壁には、周囲に、高さ五フィートほどの炭油タアル塗りの木塀がめぐらしてあって、そのところどころに、半狂乱の牛の角のあとらしいこわれが見えている。
ゆがんだ建物といささかのみどりと炭油タアルで固めた路との散文的な風物に過ぎなかったが、画面をう日脚と光線のあやとが、そのときどきの添景人物とともに見飽きない効果とタッチを出していた。
どこの貨物船の乗組員にも特有な、ストックホルム産炭油タアルにおいだ。