炉棚ろだな)” の例文
旧字:爐棚
火のない炉棚ろだなの上の古いさら、天じょう、黒いふしあな、かべにえぐられたくぼみの中のキリストのぞう、かべとゆかのさかいで、二つにおれているじぶんのかげぼうし
名なし指物語 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「アスユク」の電報をうけとるが早いか、彼女は寄宿舎じゅうをかけまわって、伯母さんをして眉をひそめしむるにたるあらゆる書物を借りて来て、それをずらりと炉棚ろだなや机の上に立てかけておく。
字で書いた漫画 (新字新仮名) / 谷譲次(著)