“ろだな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
炉棚66.7%
爐棚33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火のない炉棚ろだなの上の古いさら、天じょう、黒いふしあな、かべにえぐられたくぼみの中のキリストのぞう、かべとゆかのさかいで、二つにおれているじぶんのかげぼうし
名なし指物語 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「アスユク」の電報をうけとるが早いか、彼女は寄宿舎じゅうをかけまわって、伯母さんをして眉をひそめしむるにたるあらゆる書物を借りて来て、それをずらりと炉棚ろだなや机の上に立てかけておく。
字で書いた漫画 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
卓子テエブルの上には蝋燭が二本、爐棚ろだなの上にも二本ともされて立てゝあつた。明るい爐の火と光と熱に温まり乍ら、パイロットが寢そべり、傍にはアデェルが坐つてゐる。
打ちやらかしの一塊の火は爐格子ろがうしの中に燃え落ちてゐた。そしてその上に蔽ひかぶさるやうにもたれて、高い古めかしい爐棚ろだなに頭を支へたこの部屋の盲目の主の姿が見えた。
それから爐棚ろだなの近くには人の集りが同じやうに照し出された。