火処ひどころ)” の例文
是は畢竟ひっきょうホドの原意が一般にもうおぼろになってしまって、火処ひどころだということを知らなかったためかと思う。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
家に火処ひどころがたった一つであった時代には、是は決して容易のわざでなかった。それ故に火の取持ちが優遇を意味し、一方には又次第に私たちの謂う火の分裂を引き起こしたのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)