瀬踏せぶ)” の例文
高野君が瀬踏せぶみをして、直ぐ後から然るべき仲人が乗り込む。それには誰を煩わそうかという評定に移って、僕の親父が最適任者と定った。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
外務大書記官の瀬踏せぶみ 宮殿の接客室には将校達が沢山居る。その中に外務大書記官も居りますが大王殿下は居りませぬ。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
すると、自分の現在がようやくはっきりとして、今まで一つの瀬踏せぶみしかしなかったことに、彼女は気がついた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それから、幇間たいこもちの豊年と、浪人者の近藤宇太八にも、一度は逢つて置きたい。お前は瀬踏せぶみを