“漆喰(しっく)” の例文
人間業(わざ)ではない。別に足場とてもない漆喰(しっく)いの円柱だ。それを彼は一匹の猫(ねこ)のすばやさで、みるみる天井へと姿を消してしまった。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
軒の垂木(たるき)までも漆喰(しっく)いで包んだ土蔵作りの店の構え、太い角材を惜しげもなく使った頑丈(がんじょう)な出格子(でごうし)、重い丸瓦でどっしりとおさえた本葺(ほんぶ)きの甍(いらか)
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「標本(サンプル)なども見てやってみましたが、白粉(おしろい)は石膏(せっこう)や漆喰(しっく)いと違いましてね、手におえません」
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)