漁舟すなどりぶね)” の例文
舟人は漁舟すなどりぶねくがに曳き上げたり。暮色漸く至れば、新にともしたる燈火その光を増して、水面みのもは碧色にかゞやけり。一時四隣は寂として聲なかりき。忽ち歌曲の聲の岸より起るあり。