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湯泉
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ゆ
ふりがな文庫
“
湯泉
(
ゆ
)” の例文
「僕が待ち伏せをしていたとでも思ってるんですか、
冗談
(
じょうだん
)
じゃない。いくら僕の鼻が
万能
(
まんのう
)
だって、あなたの
湯泉
(
ゆ
)
に入る時間まで分りゃしませんよ」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
手拭
(
てぬぐい
)
を下げて風呂に行く。一町ばかり原の中を歩かなければならない。四方を石で
畳上
(
たたみあ
)
げた中へ段々を三つほど
床
(
ゆか
)
から下へ降りると
湯泉
(
ゆ
)
に足が届く。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
世の中もこんな気になれば
楽
(
らく
)
なものだ。
分別
(
ふんべつ
)
の
錠前
(
じょうまえ
)
を
開
(
あ
)
けて、
執着
(
しゅうじゃく
)
の
栓張
(
しんばり
)
をはずす。どうともせよと、
湯泉
(
ゆ
)
のなかで、
湯泉
(
ゆ
)
と同化してしまう。流れるものほど生きるに苦は入らぬ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
驚いた波が、胸へあたる。
縁
(
ふち
)
を越す
湯泉
(
ゆ
)
の音がさあさあと鳴る。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
泉
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
“湯泉”で始まる語句
湯泉宿