温潤おんじゅん)” の例文
水墨画には理想化されている温潤おんじゅんな彼の筆が、書法には、骨気をあらわしすぎて、一種のするどさをもち、凄愴なその人の半面が、おおいようもなく現われていると云いたい。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)