“おんじゅん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
温潤50.0%
温醇50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水墨画には理想化されている温潤おんじゅんな彼の筆が、書法には、骨気をあらわしすぎて、一種のするどさをもち、凄愴なその人の半面が、おおいようもなく現われていると云いたい。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
気の小さい温醇おんじゅんな男らしく、どこかに持病じびょうでもあるのか、艶のない黄ばんだ皮膚をしていて、細い眼のうちが薄黒く見え、その眼は絶えず、俯目ふしめになって、恟々おどおどしていた。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)