“渡波”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わたのは66.7%
ワタノハ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松林が竭きる所になると渡波わたのはの人家が見えて疎らな松の間から赤いフラフの勢よく空に飜つて居るのが目につく。渡波は海水浴場である。
白甜瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
石巻いしのまきから乗った自動車が、岡の麓の路を曲がって渡波わたのはの松林に走り着こうとする時、遠くに人と馬と荷車との一団が、斜めに横たわって休んでいると見た瞬間に
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
石巻から出発して渡波ワタノハ港、ここが牡鹿半島の南側のノドクビに当るところだ。自動車は山径やまみちを湾にそうてグルグルと迂回しつつ半島を南下する。
この県には三陸の漁場をひかえて、塩竈、石巻という二ツの市、気仙沼ケセンヌマ女川オナガワ渡波ワタノハなどという漁港がある。ほかに、金華山にちかく、牡鹿半島の尖端に鮎川という鯨専門の漁港がある。