淡路守あわじのかみ)” の例文
ここも天領で、松平淡路守あわじのかみ十万石の所領に属する。六兵衛はあとをつけてゆき、昂軒が宿へはいるなり、表の道から「ひとごろし」と叫んだ。
ひとごろし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それを、人囲いに取り巻いて、なだめていると、側を通った播州ばんしゅう竜野たつのの城主脇坂淡路守あわじのかみ
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
分家の島津淡路守あわじのかみの名をもって金を渡すことにして、つ又リチャルドソンを殺した罪人は何分にも何処どこにか逃げて分らないから、わかったらば死刑と云うことでもって事が収まった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
多田淡路守あわじのかみもまた討死と聞えておりまする
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)