淡暗うすぐら)” の例文
「ああそう」と虫の呼気いきのように応えたが、サモきまりが悪そうに受け取って、淡暗うすぐら洋燈ランプの光ですかして見たが、「どうもありがとう」と迷惑そうに会釈する。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
出札の河合は徒然つれづれに東向きの淡暗うすぐらい電信取扱口からのぞいては、例の子守女を相手に聞きぐるしい、恥かしいことを語りおうていたが、果てはさすがに口へ出しては言いかねるものと見えて
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)