消逸しょういつ)” の例文
その快味の消逸しょういつを惜しむように、斬った刹那の構えをくずさず、白い刃の肌にギラつくあぶらと、のた打つ影とを等分に眺めながら、ニイ……とくちをゆがめて笑う。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)