涅槃経ねはんぎょう)” の例文
釈迦の涅槃経ねはんぎょう、イエスの福音書、ソクラテスのプラトン対話篇や『メモラビリア』、すべてそうでないものはない。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
私たちは誰でも、人格完成の種子たねを、生れながらに持っている(一切衆生ことごとく仏性ぶっしょうあり〔涅槃経ねはんぎょう〕)
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
これとても最後涅槃経ねはんぎょう中には今より以後汝等なんじら仏弟子の肉を食うことを許されずとされている。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼が『正法眼蔵仏性』においてまず考察するのは、「一切衆生いっさいしゅじょう悉有仏性しつうぶっしょう如来常住にょらいじょうじゅう無有変易むうへんやく」という涅槃経ねはんぎょう(巻二十五、師子吼菩薩品の一)の言葉である。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)