浪飛沫なみしぶき)” の例文
やがて、三名が、浪飛沫なみしぶき巌頭がんとうから足をめぐらして、土産物屋の前を通りかかると、先刻さっきから眸を放たずにいた武家とその娘が
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というのも浪飛沫なみしぶきの底へ、シッカと組み合った二人の体は、たちまち、荒れ狂う濁流の底へ見えなくなった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)