“浜寺”の読み方と例文
読み方割合
はまでら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜寺はまでらの別荘いてた時分、お互に物いうようになって、或る晩散歩に誘い出されて、海岸に置いたある漁船の蔭に連れて行かれた。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
三人は浜寺はまでらで降りた。この地方の様子を知らない自分は、おおきな松と砂の間を歩いてさすがに好い所だと思った。しかし岡田はここでは「どうです」を繰返さなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もとより漁師ばかりが住んで居る所です。蘆が沢山生えて居る所です。蘆原あしはらとも云ひます。堀割の向う岸からはもう少しづつ松が生えて居まして、ずつと向うが浜寺はまでらの松原になるのです。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)