“流漉”の読み方と例文
読み方割合
ながしずき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今は吾川あがわ郡の伊野が中心でありますが、少し田舎に入って仕事場を訪ねますと、昔ながらの風情で流漉ながしずきをしている様が見られます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
日本には紙をく法が二つあって一つを溜漉ためずきといい、一つを流漉ながしずきといいます。前者は我国では少いのでありますが、「鳥の子」はこの法で漉かれます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
溜漉ためずき流漉ながしずきと、今では之が抄紙の二法である。古くは一如であつたが、時と共に二つに分れた。今は「細川」の如きにその歴史が読める。溜漉は止るに待ち、流漉は動くに委ねる。
和紙の美 (新字旧仮名) / 柳宗悦(著)