“泥手”の読み方と例文
読み方割合
どろて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人は田川の生温なまぬるい水で泥手どろてを洗って、鬼芝の畔に腰かけつゝ、紫雲英を摘む女児を眺めて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
私の名まへが弘蔵こうざうと云つたところから、ぢいはたはむれて私を弘法大師と呼びました。私が、泥手どろてのまゝ跳びつくのもかまはず、ぢいは私をしつかりと抱きかゝへて、その長い髯を顔におしつけます。
海坊主の話 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)