波形なみがた)” の例文
いあんばいに、天人の彫りは無事で、げた箇所ところ波形なみがただけですが、その波形はほりでなくって、みんな、薄い板が組み合せてあるのです。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「承知しました」少尉は、合図の懐中電灯を波形なみがたに、うちふった。ゾロゾロと部下が、集って来た。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
緑の波形なみがたある空があけ色の
人目に見えぬ波形なみがた
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
肺門はいもんのあたりにうようようごめている結核菌けっかくきんを拡大して見せさせたり、精神力の衰弱状態を映写幕の上に波形なみがたで見せさせたり、そのほかいろいろなことをやってみせた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)