法嗣はっす)” の例文
身現は仏性なりとは知らない。だから、竜樹の法嗣はっすと自称するものがいかにあっても、提婆の所伝でなければ竜樹のどうと考えてはいけない。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
南浦紹明なんぽじょうみょう(大応国師)は、宋の虚堂きどう法嗣はっす大燈国師だいとうこくしのお師匠さん、建長寺の蘭渓道隆らんけいどうりゅうの門に参じたことがあり、宋から帰って後に筑前の崇福寺におること三十年、関西を風靡した。
南浦紹明墨蹟 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)