“沼垂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬつたり66.7%
ヌッタリ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲坪先生は新潟の沼垂ぬつたりの地へ婿に行つた。これは、明治時代の前であつた。婿に行つた雲坪は医者になりたいからとて、養家の人に語つて長崎へ飄然と勉強に出掛けた。
小川芋銭先生と私 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
自動車は雪どけの泥濘の街を走り、万代橋を越え、そして沼垂ぬつたりをすぎた。もはや人家はなかつた。平野のすべてが見渡すかぎり雪だつた。自動車は頻りに小さな流れを越えた。
わずかに沼垂ヌッタリをのこして海は深く新津まで湾入している。それが六百年前だ。新津とあるから、新津も新出来の港で、もとの港はどこまで湾入していたか見当がつかない。