先月日向を旅行したとき、宮崎市内の鉄道沿線に「クスリは富山の広貫堂」という広告板を見た。富山の薬は販売員が各地の家庭を一々訪問して薬袋を預けて行く特別な商法であるが、南の果の日向にまでその行商の足がのびているのかと思うと、本拠地を訪問したい …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「中央公論 第七〇年第三号」中央公論社、1955(昭和30)年3月1日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約46分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間17分(300文字/分) |
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