河畔かわばた)” の例文
四辺が暗くなるまで河畔かわばたのブトに食われながら坐っていて、ついに鮎釣りの男に注意された時、自分の薄志弱行を頓に感じさせられた。
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
河畔かわばたの柳の樹に馬を繋いで、鉛筆で遺書かきおきを書いてそいつを鞍に挟んでおいて、自分は鉄橋をわたって真中からどぶんと飛込んじゃった。残念でならんがだ。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)