汐木しおぎ)” の例文
なみの音は勿論絶えなかった。が、浪打ち際へ近づくにつれ、だんだん磯臭さも強まり出した。それは海そのものよりも僕等の足もとに打ち上げられた海艸うみぐさ汐木しおぎにおいらしかった。
蜃気楼 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)