“氷倉”の読み方と例文
読み方割合
こおりぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はふと口ごもりながら、あの林のなかの空地にあった異様な恰好かっこうをした氷倉こおりぐらだの、その裏の方でした得体えたいの知れないさけび声だのを思い浮べた。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
宣統せんとう初年わたしは当地で某中学の校長を勤めていたが、同僚には嫌われ、官僚には警戒され、終日氷倉こおりぐらの中に坐っているような、刑場のそばに立っているような憂鬱さを感じたが
頭髪の故事 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「あれあ氷倉こおりぐらだ。——あの向うの家だ」
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)