水滸すいこ)” の例文
と、宋江や呉用のひきとめ策ばかりでなく、次から次へと、水滸すいこ大寨たいさいにある各部門の一将一将から毎夜のような招待なのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羅子らし水滸すいこせんして、三世唖児あじみ、紫媛しゑん源語げんごあらはして、一旦悪趣につるは、けだごふのためにせまらるるところのみ。
というのは、その夏の旱魃かんばつやら秋ぐちの大洪水で、特に、水滸すいこの周辺は五、六百里にもわたってひどい飢饉ききんを来したのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
全軍は府へ入って、城中の官倉を開放し、民生を励まし、窮民をいたわり、余るところの銭糧ぜにかてはこれを車馬に積んで水滸すいこさいへ持って帰った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)