水岸みずぎし)” の例文
「かの隅田川に、ただ一羽なる都鳥があつて、雪なす翼は、朱鷺色ときいろの影を水脚みずあしに引いて、すら/\と大島守の輝いて立つそでの影にるばかり、水岸みずぎしへ寄つて来た。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)