水守みもり)” の例文
招かれた先の、常陸石田の大叔父も、羽鳥はとり水守みもりの両叔父も、みな家人家族をつれて、わざわざこの川岸まで、見送りに来たものだった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「正客は、源護どの。水守みもりの良正、羽鳥の良兼など、ごく内輪だけにしておいたが」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しかたがない。しばしの間、さびしい思いを忍んでくれ。きっと、冬の初霜が降りぬまに、以前にまさる味方をつのって、羽鳥はとり水守みもりの敵に、逆襲さかよせをくわせ、そして、そなたを迎えに来るから……」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)