水勢みづせ)” の例文
対岸の蘆、河の真中にある洲、水に近いやなぎなどは白い雪にうづもれて、何となく深い物の奥の知れない方から水勢みづせが押し寄せて来て居るやうに見える。高い岸の上の休茶屋には川船を待つ人達が居る。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)