気魄たましひ)” の例文
旧字:氣魄
丑松は其精神を酌取くみとつて、父の用意の深いことを感ずると同時に、又、一旦斯うと思ひ立つたことは飽くまで貫かずには置かないといふ父の気魄たましひの烈しさを感じた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その山々は午後の日をうけて、青空に映り輝いて、殆んど人の気魄たましひを奪ふばかりの勢であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)