比目ひらめ)” の例文
... 幾度いくども塗りつけては火の上で焼くのです」妻君「色々変ったお料理が出来ますね。お魚も色々出来ますか」お登和「ハイ、比目ひらめを ...
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
この料理は鳥や獣ばかりでありません、鯛でも比目ひらめでも白い身の魚ならんな結構です。つまり一旦フライにして白ソースで煮るだけの事です。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
今の鯛汁も西洋料理から出たといったが西洋料理でお魚のスープというとよく病人に食べさせる。お魚は鯛でもすずきでもかれいでも比目ひらめでも何でも白い身の物ならばいい。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
これは先ず西洋風の蒲鉾かまぼこかハンペンのようなもので比目ひらめの身が二百目あるならばそれをって裏漉しにしてバターを大匙一杯玉子の黄身一つと塩胡椒とを入れてよく煉ります。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そういう魚は肉の中に脂肪分を持っているから滋養は多いけれども消化が悪い。白い肉の魚とはかれいとか比目ひらめとかたらとかいうもので脂肪分は肝臓かんぞうにあるから肉の方は消化がやすい。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)