つよ)” の例文
それなりに気のつよいところもある、そして何から何まで自分の良心で割り切つて、いつも清々すがすがしい気持でゐられるやうな人の顔にだけ浮ぶ——あの表情なのです。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
比べて見ると、この方がつよいところがあって、当時の言葉でいえば「たけ」があるのである。定家の歌の方はただ写実という方に傾いてしまって、たけが高いという方ではない。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
どうかおつよい男心にもあわれと思って下さい
自分を補強し変貌へんぼうすることが、その先進国を相手にまわしながらつよく自分を生かすために、是非必要のことだったのであるが、そうした文化工作が形の上でも質の上でも成果を見せるには
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
これはつよい意志のうた声とひびくであろう。縛られたるプロメシウス。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)