歯痛はいた)” の例文
旧字:齒痛
士行氏は二者ふたつとも気に入らなかつた。国子さんには什麽どんなに言つたか知らないが、フロツクコートを見た時には、急に歯痛はいたでも起きたやうに、泣き出しさうな顔をして頼んだ。
「歯が悪かったのだね。そして、よく頬に歯痛はいた止めの貼り薬をしていたと云うじゃないか」
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)