トップ
>
此女
>
こいつ
ふりがな文庫
“
此女
(
こいつ
)” の例文
この女に溺れてしまって
斯様
(
こん
)
な眼に会わされるのが気持よく感ずる迄に堕落してしまったんだ。けれども
此女
(
こいつ
)
はそれで満足出来なくなった。
あやかしの鼓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
誰でも可い、何をすると
咎
(
とが
)
めりゃ、黙れとくらわす。
此女
(
こいつ
)
取調
(
とりしらべ
)
の筋があるで、交番まで
引立
(
ひった
)
てる、
私
(
わし
)
は雀部じゃというてみい、
何奴
(
どいつ
)
もひょこひょこと
米搗虫
(
こめつきむし
)
よ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
然うして後から私も化け込んで、見え隠れに附けているとも知らず、
此女
(
こいつ
)
とお前さんは道連れに成って仲好くして、縺れぬばかりに田圃路を歩きなすった。
案山子
(
かがし
)
まで見て
嫉妬
(
や
)
いていたじゃあないか
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
今度はおれを失恋させておいて、そいつを見ながら楽しむつもりでお前を引っぱり込んだ。おれが起きているのを承知で
巫山戯
(
ふざけ
)
て見せた。……けれどもおれが
此女
(
こいつ
)
を殺したのは嫉妬じゃない。
あやかしの鼓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「驚いたろう。しかしあぶないところだった。もすこしで
此女
(
こいつ
)
の変態性慾の犠牲になるところだった。こいつは鶴原子爵を殺し、僕を殺して、今度は君に手をかけようとしたのだ。これを見たまえ」
あやかしの鼓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“此女”で始まる語句
此女中
此女奴