かん)” の例文
大杉は拘留されて留置かんへ入れられたまま火事で焼死やけしんだそうだネというから、大杉は直ぐこの近所にいて、毎日乳母車を押して運動しているといって無根の風説を笑った事があるので
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
丁度二葉亭は居合わしたので不法をなじってかれこれ押問答をすると、無法にも二、三人の巡査が一度に二葉亭におどかかって戸外へ突飛ばし、四の五のいわさず拘引して留置かんへ投げ込んでしまった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)