“未決檻”の読み方と例文
読み方割合
みけつかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貧しい母を養おうとして、わずかな銭取のために毎日二里ほどずつも東京の市街まちの中を歩いて通ったこともある足だ。兄や叔父の入った未決檻みけつかんの方へもよく引擦ひきずって行った足だ。
足袋 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこで未決檻みけつかんに入れられてから、女房は監獄長や、判事や、警察医や僧侶に、繰り返して、切に頼み込んで、これまで夫としていた男にき合せずに置いて貰う事にした。そればかりでは無い。
女の決闘 (新字新仮名) / 太宰治(著)