“檸檬(リモネ)” の例文
常の衣の上に粗𣑥(あらたへ)の汗衫(じゆばん)を被りたるが、その衫(さん)の上に縫附けたる檸檬(リモネ)の殼(から)は大いなる鈕(ぼたん)に擬(まが)へたるなり。肩と鞾(くつ)とには青菜を結びつけたり。
橘柚(オレンジ)檸檬(リモネ)の林を見下し、高くは山巓(さんてん)の雲を踏み、低くは水草茂れる沼澤の上を飛びしときは、終に茫漠たる平野の正中(たゞなか)なる羅馬の都城に至りぬ。
壁に木板の畫を貼(てう)したる房に入り、檸檬(リモネ)樹の枝さし入れたる窓を見て、われはきのふの苦を忘れぬ。フラア・マルチノは我をペツポが許へは還(かへ)さじと誓ひ給へり。