“檜戸”の読み方と例文
読み方割合
ひのきど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前にもいったように、お綱のうしろは廊下の行き詰りで、左右は、居間と書院の檜戸ひのきどだ。逃げようとて逃げられる場所ではない。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祖母はやはり母家を仕切って裏側の部屋に住んでいたが、間の檜戸ひのきどかたく釘づけにされて開かなかった。裏の泉水せんすいは木の葉や泥でうずもって浅く汚くそしてにごっていた。
がらと、檜戸ひのきどが開いた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)