トップ
>
楯無
>
たてなし
ふりがな文庫
“
楯無
(
たてなし
)” の例文
「では残りおしいが、
伊那丸
(
いなまる
)
どの、また会う機会もあるであろう。その宝物の
御旗
(
みはた
)
、その
楯無
(
たてなし
)
の
鎧
(
よろい
)
が、かがやく日をお待ちするぞ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
御旗
(
みはた
)
楯無
(
たてなし
)
の宝物が欲しさに、慾に目がくらんで、わたしのような少女にまんまとだまされた! オホホホホ……やッとお気がつかれましたか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、くやしそうに忍剣が石櫃を引っくりかえすと、なかからごろごろところがりだしたのは、
御旗
(
みはた
)
楯無
(
たてなし
)
の
宝物
(
ほうもつ
)
に、
似
(
に
)
ても似つかぬただの石ころ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かくて、さしも
新羅三郎
(
しんらさぶろう
)
以来二十幾世という
御旗
(
みはた
)
楯無
(
たてなし
)
の名家も、いつのまにか、二流国に下がってしまった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
御旗
(
みはた
)
楯無
(
たてなし
)
も照覧あれ、あすこそは、織田、徳川の二軍をむかえ、一戦に
雌雄
(
しゆう
)
を決してみせる」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「お身たちの、案じてくれるは
欣
(
うれ
)
しいが、勝頼とて、今日の大事はぞんじておる。——しかも早、今朝、
御旗
(
みはた
)
楯無
(
たてなし
)
を拝し、誓って
起
(
た
)
ったものを、いまさら思いとどまることはならぬ」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“楯無”の解説
楯無(たてなし)とは、源義光伝来の鎧とされる源氏八領の一つ。特に甲斐国の武田家に伝わる大鎧で名高い。
(出典:Wikipedia)
楯
漢検準1級
部首:⽊
13画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“楯”で始まる語句
楯
楯突
楯籠
楯岡
楯形
楯列
楯並
楯縫
楯囲
楯彦