“棟柱”の読み方と例文
読み方割合
むなばしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三階の棟柱むなばしらには、彼女の夫の若かった時の手跡しゅせきで、安政三年長谷川卯兵衛建之——と美事みごとな墨色を残している。
太く反った棟柱むなばしらが、天床てんじょうのない屋根裏にがっしり据っているし、ひと抱えもありそうな大黒柱や、食器箪笥たんすや、広い板の間など、年代を磨きこんだ人のちからとで、チョコレート色に光ってみえた。
おごそかな渇き (新字新仮名) / 山本周五郎(著)