梅痴ばいち)” の例文
『日々』の梅痴ばいちは今の劇を腐敗劇と罵りしはよけれど、長吉殺しを近来流行の誤殺劇といひしは目新し。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
『枕山絶句鈔』に「除夜。時ニ芝山梅痴ばいち上人ノ房ニ寓ス。」と題して「烏影匇匇往事空。暁鐘声断已春風。残眠未覚僧窓白。二十三年一夢中。」〔烏影匇匇トシテ往事空シ/暁鐘声断チテ已ニ春風/残眠未ダ覚メズシテ僧窓白ク/二十三年一夢ノうち〕の作が載っている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)