梅信亭ばいしんてい)” の例文
その晩、梅信亭ばいしんていで饗宴がもよおされた。この町の若い美技びぎが輪になって、そこで、あかい頭巾に花笠、裁付袴たっつけばかまのそろいで、本場の木曾踊りを踊った。だがあまりに巧緻こうちに過ぎ、柔軟に過ぎた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)