格子外こうしそと)” の例文
かけた蒲団の格子外こうしそと、もしやそれかとのぞいて見れば、河岸かしの夕日にしよんぼりと、枯れた柳の影ばかり。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
頬冠ほおかむりの人肌寒はださむげに懐手ふところでして三々五々河岸通かしどおり格子外こうしそと
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)