栃内とちない)” の例文
栃内とちない和野わのの佐々木嘉兵衛といふ人は今も七十余にて生存せり。この翁若かりし頃猟をして山奥に入りしに、はるかなる岩の上に美しき女一人ありて、長き黒髪をくしけづりてゐたり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
七二 栃内とちない村の字琴畑ことばたは深山の沢にあり。家の数は五軒ばかり、小烏瀬こがらせ川の支流の水上みなかみなり。これより栃内の民居まで二里をへだつ。琴畑の入口に塚あり。塚の上には木の座像ざぞうあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
栃内とちない和野わのの佐々木嘉兵衛かへえという人は今も七十余にて生存せり。このおきな若かりしころ猟をして山奥に入りしに、はるかなる岩の上に美しき女一人ありて、長き黒髪をくしけずりていたり。顔の色きわめて白し。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)